ローゼンメイデン・トロイメント 第8話「人形師」

すっかり桜田家の一員になってる金糸雀が笑えますな。なんか雛苺とスイカの早食い競争とかして、完全にギャグ担当として定着した模様。
アホな争いをしている二人を尻目に、アリスゲームの開始に向けて物語はシリアスな方向へ。今まで仲良くやってた蒼星石が戦うことを決意するわけですが、父親の幻影を見てそれを信じ込んで決意するのは、ちょっとどうかなと。まあ、前作のエピソードで描かれていた、不合理さよりもマスターへの忠誠を優先する彼女の性格から考れば、納得はできるけど二期しか見てない人はそこら辺わかるんかな。
水銀燈もメグの為に戦いに参加しそうな雰囲気。あの銀様が他人の為に?とか思ったりもしたけど、自分自身をジャンク呼ばわりするメグと自分を重ね合わせてるってことなんですかね。でも、こっちは前作のキャラとの違いが大きくて戸惑うというか、出会ってから二人の関係を深めるような描写がないんで腑に落ちないというか。まだ、そそのかされただけなんで、この先決定的な出来事が起こるのかもしれませんが。
人形の製作過程は描写が丁寧で、こうやって作るんだと素直に感心してみたり。ジュンが完成品と途中で破棄されるものとの違いを問いかける場面は、不完全とされるローゼンメイデンたちと完璧なる少女であるアリスとの関係を暗示していて興味深いところ。人形が作られる理由を考えることで、薔薇乙女たちが戦わずに済む道を模索しているというところか。
今回が8話で、まだシリーズの途中だけど、正直一期と比べると二期は微妙なような気が・・・。作画的にイマイチなところが目立つし、ストーリーもそれぞれのドールたちが戦ったり戦わなかったりする理由を見せる必要があるせいか散漫な印象だし。ドールたちのキャラはあいかわらず魅力的で、彼女たちの日常生活の描写は楽しいのにちょっともったいないなぁと思ったりするわけです。