地獄少女 第十四話「袋小路の向こう」

復讐するべき相手が、他の多くの人間にとってはかけがえのない存在だったら・・・ということで、真相を知った上であえて糸をほどく依頼者の葛藤が中々の緊迫感で描かれておりました。「世の中には善悪で割り切れないことがある」という柴田のセリフがありましたが、依頼者の少女にとっては、父親の復讐を果たすことがそれだったんでしょうか。依頼者の葛藤をただ見つめることしか出来ないあいと、復讐を思いとどまらせようとしてかなわない柴田は、依頼者の心を救うことができないという意味ではともに無力なんですな。
恨みを持つ依頼者が地獄通信にアクセスするという、いつものパターンなのに、ターゲットを単純な悪人にしないことで、これだけ深い話を作ることが出来るんだと、正直感心しましたよ。
うんてい
gifアニ