よみがえる空 第2話「困難な仕事」

ヘリコプターからドライバーを助ける時の、掛け声や救助活動を行う手順が丁寧に描かれていて中々の臨場感で、ケガ人を搬出する順番を決める時の「身内が選ぶと死亡者が出たときに揉める」という話も、なるほどと思わせ、現場についてキチンと調べないと出ないセリフだなと感心。子猫を助けるという主人公のちょっとした親切心が、女の子の失踪という出来事に繋がるのも、新人らしい経験の無さからくる試練を感じさせ、救助ってのは、ただ乗り込んで行ってケガ人を助ければいいというものではなく、いろいろとデリケートな対応を迫られるんだなと。
災害救助の現場のことを知らなくても、リアリティを感じさせる作りなんですが、そうやって本物に近い雰囲気を出せば出すほど気になってくるのが、作り物であるストーリーとの食い合わせなわけで、普通のアニメならお約束で許されるようなご都合主義の展開も、この作品でやられたら一気に冷めちゃいそうだなとか。まあ、これだけ丁寧に作るスタッフだから、そんなヘタは打たないと思いますけどね。