TEXHNOLYZE 第2話「FORFERITURE」

吉井さんの明るくて気さくな感じなんだけれど、まるで心のこもっていない喋り方が何ともいえませんな。長老との別れ際の、いいことなのか悪いことなのか云々のやり取りは、後に彼がやることを知った上で見るといろいろと示唆的。主人公もヤクザに腕を切り落とされた状況で、それを命令したヤクザの情婦に怒りに我を忘れて殴りかかって足まで失っちゃったり、施された食事に手をつけずに立ち去ったりと、気位が高く激情的な性格であることが分かる描写がちらほらと。ラストの階段で瀕死の彼が見せる空ろな表情は、最終回で見せる安らいだ表情とは対照的で、ここから20話かけて彼が得ていくものが、いかに大きいものであるかを感じさせてくれます。この作品は主人公・櫟士の心の物語でもあるんだなと。