TEXHNOLYZE

テクノライズ 全話を通して

とにかくワケワカラン、というのが初期の数話の印象。でも吉井さんが暴れはじめてから、しり上がりに盛り上がってきて振り返ってみれば、そのワケのわからないところも重要な伏線だったことに気付くという。断片的な描写を積み重ねて、物語を組み立てていく…

テクノライズ 第22話「MYTH」

流9州が滅びの都となった経緯を記録映画風に見せるのはカッコいい演出。でも、出来れば一話くらい使って最終決戦の様子を見たかった気もするわけで、終盤の密度の高い展開が気持ちよくもあるんだけれど、一方でじっくり見せて欲しいところも駆け足になっち…

テクノライズ 第21話「ENCEPHALOPATHY」

「人ハ皆、己自身ガ震エタツガ如キ怪物ヲ飼ツテイル」ではじまるナレーションが秀逸。地上波放送時に飛ばされた地上編も含めたこの作品のあらすじとテーマが凝縮されていて見通しが一気に開ける感じ。ここまで言葉による説明を極力廃していたのに、ここにき…

テクノライズ 第20話「HADES」

地上編その2。 ドクとの別れ、遠山との決闘、父親へのわだかまりの解消と、櫟士というキャラクターにとって重要なエピソード・・・なんだけれど、地上波放送の時には飛ばされてネット上でも10分程度のダイジェスト版が公開されただけという。まあ、放送スケ…

テクノライズ 第19話「HEAVENWARD」

地上編。地上波ではスケジュールの都合で飛ばされて、ネット上で公開されたエピソード。 人々が争う薄暗い地下の街から一転、穏やかで明るい世界に舞台が移るんだけれども、そこもまた狂っているという。最後の望みを託して助けを求めにいった先が、滅び行く…

テクノライズ 第18話「THRONE」

伽ノの母親達によって語られる彼の目的・・・なんだけれど、本当に彼が地上への侵攻という分かりやすいことを意図していたなら、この物語の結末がもう少し救いのあるものになっていたような気がしますよ。大西から貰った足をすぐに捨てるというくだりは、彼…

テクノライズ 第17話「DEPENDENCE」

木俣の退場とシンジとハルの確執の決着。オルガノと対立する救民連合の長の割にはあまり出番がなかった木俣だったけど、最後の最後で漢を見せてくれました。彼の演説に応えて「心体誠救済」の掛け声が大きくなっていくのも熱い場面。シンジになりたかったと…

テクノライズ 第16話「STRAIN」

オルガノをはじめとする各組織がついに内部分裂。同時に伽ノ率いるシェイプスたちが街を制圧と。水面下の工作で組織を弱体化して、一気にケリをつける見事な手際だけれど、あのシェイプスを美しいとか言ってたりして、やっぱり伽ノはおかしいですよ。改めて…

テクノライズ 第15話「SHAPES」

前回に続いてオルガノは内部抗争で組織として崩壊の一途をたどり、その首謀者である伽ノが大西に接近。伽ノが語る理想は基本的に吉井と同じなんだけど、彼の場合はクラースという組織を動す立場にあり、街の人間を抱きこんで利用する狡猾さを持ち合わせてい…

テクノライズ 第14話「REJECTION」

裸に剥かれたり殺されかけたりデータを全部消されたりとドクが散々な目に。まあ街の人間を進化させるとか言ったりして、本人もちょっとマッド入ってる科学者なんですが。外の人間だって云々は、地上に対するクラースの人間のコンプレックスを感じさせるセリ…

テクノライズ 第13話「VISTA」

伽ノに始まり伽ノに終わる。今回は顔見せだけだったけど、吉井の遺志を継ぐものとして彼以上のイカレっぷりを見せてくれる人物なので今後の活躍に期待。 櫟士と大西に対する蘭の予言は、サブタイトルどおり今後の展開を見渡す重要なもの。オルガノを裏切った…

テクノライズ

・第11話「VAGRANT」 水野先生の小物ぶりが存分に発揮される話。連合やラカンとの交渉(と言えるのかアレ?)がヘボくて、キレのある人物が多い中、その俗物さがいい味を出しておりました。速攻で謀略がばれて退場しちゃったけど。でも、こんな人間が仕掛けた…

テクノライズ 第10話「CONCLUSION」

吉井さん退場。本放送の時は、話を引っ張ってきた人物の唐突な退場に戸惑ったわけですが、彼の死で一度は消えたかのように思えた祭の火がずっとくすぶり続けて、街のバランスを狂わせて行く様は、個人の意思を超えた集団の力学みたいなものを感じさせます。…

テクノライズ 第9話「WIGGLE」

オルガノ幹部の一人、水野先生がクローズアップ。大西を追い落とそうとしてオルガノ内部まで混乱させて、典型的な目先の利益だけしか考えない小物なんだけれど、なんか憎めないと言うか。やっぱ「鯉買ってこい」という、本放送当時、視聴者の心をわしづかみ…

テクノライズ 第8話「CRUCIBLE」

吉井の謀略により、オルガノと連合の対立にラカンが加わり三つ巴の争いに。 大西、連合、ラカンの三者がにらみ合う場面に櫟士が乱入して戦闘がはじまるんだけれど、この時の彼の心理が、未だによく理解できず。大西を助けに入ったわけでもないし、テクノライ…

テクノライズ 第7話「PLOT」

「人間の持つ原初の力をもっともっと見てみたい」ということで、流9州の街を暴力で満たすべく暗躍する吉井。対立するオルガノと救民連合を焚き付けて全面対決にまで持って行く過程は実にスリリングで、ここまで淡々と街や登場人物の描写とテクノライズ等の…

テクノライズ 第6話「REPETITION」

昼が人工的に作られていることやら、ラフィアやら、大西だけに聞こえる街の声やらが説明され、これでひととおりの設定が出揃ったのかな。説明的な描写が少なくて一度見ただけじゃ分かりにくいし、主人公は内面描写どころか、ろくに台詞もないしで、入り込み…

テクノライズ 第5話「LOITER」

「金はあるのか?」「まあねぇ」ってことで吉井さんのオヤジギャグ炸裂。他にも「へぇ」や「半端は駄目だ」等々、名台詞が目白押しで彼のファンとしては、たまらない話でした。娼婦とポン引きを殺した後に「ここは生きる力に溢れている」などとつぶやくあた…

TEXHNOLYZE 第4話「SYNAPSE」

オルガノ、救民連合、ラカンと流9洲の各勢力を吉井の視点から紹介して少しは分かりやすくなったのかな。「街は祭を望んでいない」ということで、大西が敵対する救民連合に乗り込んで和解を取り付けるんだけど、その甲斐もなくこの先、血で血を洗う仁義なき…

TEXHNOLYZE 第3話「TEXHNOPHILE」

主人公の回想からはじまって、ここで彼の名前が櫟士(いちせ)であることが明らかに。3話目まで主人公の名前が分からないアニメってのも、やっぱスゴイなと。セリフらしいセリフも今回がはじめてで、回想にしてもセリフにしても、死んだ母親が関係しているあ…

TEXHNOLYZE 第2話「FORFERITURE」

吉井さんの明るくて気さくな感じなんだけれど、まるで心のこもっていない喋り方が何ともいえませんな。長老との別れ際の、いいことなのか悪いことなのか云々のやり取りは、後に彼がやることを知った上で見るといろいろと示唆的。主人公もヤクザに腕を切り落…

TEXHNOLYZE 第1話「STRANGER」

DVD揃えてるんだけど、AT-Xで再放送が始まったので改めて感想書いてみようかなと。 この一話、初見の時はあまりのワケの分からなさに途方にくれたっけなぁ、とか思い出しながら見たんだけど、全話見たあとでもやっぱりよく分かりませんでしたよ。主人公らし…