テクノライズ

・第11話「VAGRANT
水野先生の小物ぶりが存分に発揮される話。連合やラカンとの交渉(と言えるのかアレ?)がヘボくて、キレのある人物が多い中、その俗物さがいい味を出しておりました。速攻で謀略がばれて退場しちゃったけど。でも、こんな人間が仕掛けた事件でも、クラースの介入という街を崩壊に導く一連の出来事に関係していて、この作品が良く練られていることを改めて確認。
遠山と父親との関係は街の退廃さを象徴といったところ。ゴロツキに絡まれるあたりで櫟士の父親のことに触れるのは、彼のキャラが掘り下げられる前フリかな。
 
・第12話「PRECOGNITION」
櫟士自身の口から父親への恨みが語られ、彼のキャラが少しは分かりやすくなった印象。父親が死んだ理由を誤解していたことが分かり、父親への恨みは消えるんだけど、そのことが再び彼を獣に引き戻すのがなんとも皮肉。オルガノの一員となって人間らしくなったのに彼を避けたりして、蘭が見た未来と言うのも気になるところか。
今回、珍しく櫟士がセリフで自分の気持ちを語ったおかげで今更ながらに気付いたことが。彼の場合分かりやすい心理描写が入る代わりに、彼の視点に切り替わって視聴者に想像を促すようになっているんだなと。テクノライズユニットをモニターする画面が、それを伝える合図になっていて。