ハチミツとクローバー2 chapter.10

物語の焦点は、はぐが人生の伴侶に誰を選ぶかという点に絞られてきた感じ。はじまったころのキャンパス恋愛模様みたいなところから、ずいぶんと遠くまで来たもんだなぁ、などと思いながらも恋愛からその延長上にある人生を共に生きるみたいなところを突き詰めていくと、こういう展開になるのは必然という気も。
才能も生活能力もない竹本が早々に脱落するのがえらくシビアで、彼に共感を覚える人間としてはツライところなんだけれど、それでも自己憐愍に陥ったりせずに、はぐのために何かしようと決意するのがカッコよかったですよ。彼が病院に向かう時の自転車の車輪だけを映す演出が、前期の自転車旅行とダブって見えるのが効果的でした。