Black Lagoon The Second Barrage 第15話「Swan Song at Dawn」

双子編の完結。もっと派手なアクションになると思っていたので、二人のあっけない最後には意表を突かれたんだけれど、でもそのことが、強いものに弱いものが負けただけみたいな感じで、権力に翻弄され歪んだ欲望のはけ口となって、果てには狂うしかなかった二人の哀れさを引き立てていたように思いますよ。
シリーズ再開からほとんど出番のなかったロックが、生き残った片われに慕われ、その境遇に同情するのは、視聴者と彼(彼女?)を繋ぐ役割で、さすがは主人公といったところ。双子に同情させておいて、何も出来ないという現実を突きつけ、更には目の前で撃ち殺されるという結末は、砂を噛むような後味の悪さを残してくれるんだけれど、唯一の救いは、こうあって欲しかったと視聴者が願う幸福な二人の姿をエンディングを使って見せてくれたことでしょうか。
双子編を通しては、話の端折り感が強く、これまでに比べるとアクションが控えめだったのが気になるところ。でも、双子たちの怖さや、二人をそこまで追いやった悪意の連鎖、そして死を持ってそれを断ち切るしかない無常感と、このエピソードを通して伝わってくるものは重く、心に残るものでした。