ブラックラグーン
夕闇に立ち続けることを選んだロックと闇に染まることを望んだ雪緒の、最後まで平行線をたどる会話がやるせなく。ロックが言うように別の道はいくらでもあったはずなのに、雪緒が自分を追い込んだ挙句に自害をするという展開が重く、サイコロを自分の意思で…
雪緒たちの扱いを巡ってロックとバラライカが対峙する場面がなかなか緊迫感がありましたよ。 ロックが自分の信じる正義を趣味と言い切るあたりは開き直りともとれるんだれど、それをあのバラライカに言ってのけるあたりが彼の覚悟の現れなのかなと。バラライ…
ロッカールームでのロックと雪緒の会話が圧巻。自分の立場を自覚し、ロックの甘さを暴いていく雪緒のセリフが鋭く、見ているこちら側にも突き刺さってくるようでした。エグい方法でチャカ坊を殺す銀次たちの姿を同時進行で描くのも、彼女が身を置く世界の凄…
バラライカにも夢見る少女みたいな時代があったんだなぁとしみじみ。冒頭の数分で今の彼女が出来上がるまでが手短にまとめられたんだけれど、マフィアになった理由が身内を守るためというのが、日本編のゲストである雪緒が総代を襲名するのと同じになってい…
「私が望んでいるのは破壊と制圧。他の一切に興味はない。」と語るバラライカが怖すぎですよ。 外から呼んだ助っ人が暴走して収拾がつかなくなるという流れは双子の話の時と同じなんだけれど、今度は火消し役だったバラライカたちが双子の立場となって暴れま…
舞台を日本に移して、ロックがラグーン商会にいる理由を問い直しながら、彼とレヴィの関係を掘り下げるといったところ。 新キャラの女の子と話すところを苛立たしげに見る一方で家族と会うことを勧めたりと、ロックに対するレヴィの複雑な心情が丁寧に描かれ…
偽札編完結。雇い主の無能さからいって必然の結果なんだろうけど、個性的な殺し屋を集めたの割にはグダグダな展開で、エダの正体や突発的に成立するカップルでなんとかまとめた印象。まあ、マイクがないと引き篭もっちゃうチェーンソーの人とか、名乗りを上…
貼り紙作戦のバカバカしさにわらいましたよ。エダの思わせぶりな態度や冒頭の雰囲気たっぷりのナレーションで期待させといて結局それかよ、みたいな。7回やって4回成功という微妙な成功率がけっこうイヤなんだけれど、それが上手くいっちゃう都合の良さが…
教会での派手な銃撃戦に酒場での賞金稼ぎたちのやり取りと、この作品の陽の部分を前面に出した作り。双子の重い話の後だけに、こういうノリのいい話を持ってきてくれるのがうれしいですよ。偽札作りの女が追われる理由が、納期を守らないからと自業自得にな…
双子編の完結。もっと派手なアクションになると思っていたので、二人のあっけない最後には意表を突かれたんだけれど、でもそのことが、強いものに弱いものが負けただけみたいな感じで、権力に翻弄され歪んだ欲望のはけ口となって、果てには狂うしかなかった…
双子の登場で変化するパワーバランスを見せつつ、街を舞台にした銃撃戦へという流れ。 双子の正体が割れるくだりや二人が街で暴れだすまでの流れがはしょり気味に感じられたけれど、まあこの作品でこの展開以外あるわけないので、ダラダラと引っ張らずに見せ…
Sconndと銘打っているけれども、OPEDが同じで、登場人物や設定面で前のシリーズと特に変わったところもないので同一のシリーズと見て良さそうな感じ。 再開一話目は新キャラの双子の紹介編といったところで、子供の姿で斧を振り回したり巨大な機関銃を撃ちま…
最終回なのに全然話がまとまってない、とか思ってたら続編の予定があるそうで。それならば、ロックがラグーン商会にいる意味を問いかけたり、合衆国の機関との繋がりが出来たりと、話の広がりを予感させるところで終わるのもアリなのかなと。話が尻切れなせ…
香港マフィアからの依頼でテロリストの機密文書を運ぶラグーン商会という筋立て。ロックと同じように故郷を捨てテロ組織の一員となった日本人・竹中と彼を対峙させ、ロックがラグーン商会に身を置く理由を掘り下げることになるんでしょうか。最後にロックの生…
メイド編完結。レヴィとメイドのスピード感のあるガンアクションと二人の非人間的な強さに痺れましたよ。若様が大声で名前を呼んで応援するところや謎の放電等々、怪獣映画を思わせる場面が楽しく、合間に挿入される二人の心象風景も効果的。最後の殴りあい…
メイド大暴れ。前回で期待させてくれた以上の非人間的な強さに痺れっぱなしでしたよ。全編に渡って緊張感が張り詰め、迫力のあるアクションで実に見せてくれるエピソードでした。屋根から落ちた自動車の回転する車内から、銃でタイヤを打ち抜くなんて絶対あ…
メイドの登場のさせ方が秀逸。積荷の少年が語る腕相撲のエピソードで、その強さの片鱗だけを見せるあたりに工夫が感じられました。戦闘メイドなんてアニメやマンガじゃ普通にいても、方向性からいってこの作品では質の悪いギャグになりそうなところなんだけ…
4話から引っ張ってきた住む世界の違いからくるロックとレヴィのこじれた関係の解決編。教会での交渉でレヴィにはない能力を見せた後で、ロックが謝らない宣言をする辺りの繋ぎ方が上手くて、その後のケンカでもレヴィと対等であろうとするロックが熱かったで…
虐げられたる者の怒りをぶつけるように殺しまくるレヴィ。ロックに昔話をしたことでスイッチが入った彼女にとって、白人優位主義のネオナチはのメンバーはウサ晴らしのための丁度いい標的といった感じで、スピード感のある演出で何のためらいもなく敵を打ち…
勲章の扱いを巡ってロックとレヴィの価値観の違いを描くのが印象的。甘っちょろいけど心情的に同意できるロック考えと、合理的だけど即物的過ぎて抵抗を感じるレヴィの考えと。 ロックの考え方を現実を知らない恵まれた人間が、貧しい人間を見下すモノとして…
話の半分以上がUボートの描写で、なにやら作り手の趣味みたいなのを強く感じつつ、前後編?の前編ということで、この丁寧な描写、特に最後の艦長とSSの会話あたりが次回に意味を持ってくるんじゃないかなと。いかにも海の男といった感じの艦長がカッコよかっ…
船上でロックがレヴィの過去を聞くところで、彼女の回想に入ると思わせておいて、生まれ育ったと思われる街並みを映すだけというのが、具体的な描写がない分かえって不気味。彼女の見せる表情から、かなり辛い過去であることは想像できるわけですが、戦って…
船をジャンプさせてヘリを落とすというB級テイスト全開のアクションが熱かったですよ。こんな作戦を思いつく主人公もイカレたヤツということで、ブラックラグーンにめでたく就職したわけですが、最後にネクタイを締めて丁寧語で船を乗っ取ろうとしているあた…
ブラックラグーンの面々のイカレっぷり、特に薄ら笑いを浮かべながら銃を乱射するヒロイン(とは呼べないかとても)がステキで、汚い言葉使いがハリウッドあたりのB級アクションを思わせます。酒場での銃撃戦はかなりの迫力で戦闘ヘリで船を襲うという大掛かり…