くじびきアンバランス 第8話「むかしのことをわすれている。7点」

律子の誕生パーティーを舞台に、彼女を中心に三人の関係を掘り下げるといったところで、学校を探検する話と同様に落ち着いた雰囲気。いきなり律子が婚約してたりして話的には唐突な感じなんだけれど、登場人物の描写が丁寧で、セリフや仕草からそこら辺の事情がいろいろと想像できる作りになっておりました。
父親の質問に律子が答えるところで一瞬唇を噛むところや、子供の時に拾ったニワトリを飼い続けてい理由を、自分で決めたから言わせることで、彼女のキャラクターが浮き彫りになっていた印象。律子が千尋と踊る前に時乃に対して一言ことわるあたりも、二人に対して遠慮していることをうかがわせる描写でした。
今回初登場の婚約者のキャラも立っていて、二人がプレゼントを渡す場面をはじめ、いちいちフォローを入れるところが嫌味で、わざわざ時乃に千尋への気持ちを自覚させるあたりも打算を感じさせるものでしたよ。
絵コンテがふじもとよしたかで、こういう話も出来るんだなぁとちょっと驚いたりもしたんだけれど、律子と時乃の着替える場面や胸を強調したカットの多用は、らしいところかなと。二人の体型がぽっちゃりしているのがリアルな感じで、二次元ではあまり見ない表現になっているのが新鮮でした。