Kanon 第22話「追想の交響楽」

秋子さんの事故をキッカケにして名雪が閉じこもって、祐一が封印していた過去を思い出してと全体的に辛い展開。自分を責める名雪を励まそうとする祐一に対して突きつけられる7年間の断絶が重く、よみがえった7年前の記憶もまた重いという。
すべてを思い出した祐一が、森の学校へと向かうところは、名雪を捨ててあゆを取るのかと一瞬思ってしまいましたが、彼なりに過去に決着をつける事でその断絶を埋めようとしての行動なんでしょうか。あの場面での真琴の再登場はうれしい驚きでした。
事故現場に残されたイチゴのショートケーキや溶けて崩れた雪ウサギ、赤いビー玉といった小道具の使い方が印象的。CGを使った雪が、手前から奥に流れるところは画面に奥行きを感じさせるもので、その中を進む祐一の姿は、彼の置かれた状況を象徴するものとなっておりました。