Venus Versus Virus 第12話「シロイ ミライ」

今期に最終回を迎えたアニメの中では一番ドキドキしましたよ。いや、前半で一方的に戦いをお預けにされてから、残り10分を切ってもまだルチアさんウジウジしていて、このまま「俺たちの戦いはこれからだ」エンドになったらどうしようという意味においてですが。
幸いにしてルチアとスミレの戦いは見られたわけですが、なぜかルチアさんが世界を恨むの恨まないのという話になっていて、すれ違いから生まれた悲劇については何も触れられないまま終わってしまってなんだか誤魔化されたような。ローラがポッキーを投げて魔方陣を作るのは面白かったけれど、幽霊に邪魔をされた挙句に巻き添えを食らうリュシフが情けなく、ヘタレの親はやっぱりヘタレなんだなぁと妙に納得。二人が写った写真をラストカットに持ってくるのが意味深でしたが、ルチアがお茶を入れる場面で写真に写っていた人物が故人となっていたことを考えると、彼女たちも・・・という気がしてしまいましたよ。
バトルの作画はスミレの人間離れした動きや、ルチアのきわどい太もものサービス等々なかなか見せてくれて、最終回だけあって力が入ったものとなっておりました。
シリーズを通しては、はじまったころは作画も微妙で話も面白くなかったんだけれど、敵の幹部が登場してルチアがヘタレクールとしての本領を発揮してからは、彼女のおかげでなかなか楽しめるものでした。結末のイマイチ締まらない感じも、まあルチアさんだからということでなんとなく許せてしまって、この微妙な感じがけっこう気に入っていたんだなぁと思いました。