モノノ怪 第1話「座敷童子」前編

去年ノイタミナ枠で放送された「怪」シリーズから、薬売りのエピソードを独立させた作品。
前作と同様に、平面的で過剰な装飾と鮮烈な色使いの背景が目を引く画面作り。話的には旅館に妖怪が現れるということで、よくある怪談なんだけれども、この手の話に定番の、怪奇現象を巻き込まれることになった人物たちの人間模様を明かすことを、剣を抜くための条件として物語の型に組み込んでいるのが面白いところ。薬売りの決め台詞と共に次回へと引っぱる流れは続きが気になりますよ。
子供たちが騒ぐ音や突然現れる謎の子供、姿の見えない何者かに殺される男と恐怖心を煽る演出。場面が切り替わりで多用される襖が閉まる音や、ぐるぐるというセリフとともに人物の周囲を回るカットが印象的でした。