モノノ怪 第3話「海坊主」

今回の舞台は船上ということで、考えてみると毎回密室を作る必要があるわけで、舞台を選ぶのも大変そうな気が。巨大な水槽に金魚が泳いでたりして、今回も装飾過多な背景なんだけれども、浮世絵風の装飾のなかに混じるクリムト風の絵が眼を引きましたよ。迷い舟も巨大さがよく出ていて、それを追い払うための光の描き方が独特。
話の方は、羅針盤に細工をしたのが誰か?ということにことが問題になっているわけですが、全員怪しいというのがミステリーらしい作りで、特にあやかしとの戦いを楽しんでいる風の薬売りの姿で次回に引くのは気になるところ。語りに入ろうとするたびに入る横槍や襖を閉められるといった邪魔が入って話がカットされたりして、実は口だけっぽい修験者がいいキャラクターでした。