シグルイ 第2話「涎小豆」

伊良子が虎眼流に入門を許されるまでということで、大筋としては原作どおりの流れ。原作ではもう少し後の方で出てくる柳生と虎眼との対決を、ここで見せたりして部分的には再構成しているようで、冒頭の罪人を斬る場面と合わせて、往年の虎眼の強さと現在のあいまいな状態との落差、そしてあいまいな状態にありながらも刀を握った瞬間見せる鋭さと、化け物じみた彼の人物像を印象付けるものとなっておりました。三重を見た伊良子が、妄想をする場面も原作にはなかった気がするけれど、剣の道を出世の道具と見ている彼の内面を描き出していたように思いましたよ。
カットの見せ方や音楽の使い方で静的な緊迫感を醸し出す作りは前回同様なんだけれど、牛股と伊良子の試合や額の小豆を斬るところは、もっと派手に動かして欲しかったような気も。