Darker than BLACK -黒の契約者- 第19話「あさき夢見し、酔いもせず…」前編

黄のオッサンの当番回。彼の過去をさかのぼることで、あのヒネたキャラクターや契約者を嫌いながらも組織に属する理由が語られるわけですが、同時にアンバーが属する組織の影もちらついたりして、本筋の方も大きく動く話になる模様。事あるごとに契約者を侮蔑する言葉を吐く黄だけれど、女に裏切られそれを追っているという点で黒と同じ行動原理を持っている事が分かるようになっていて、14話で銀を撃てなかったことと合わせて単なる嫌なオッサンではない深みのある人物となっておりました。
回想と現在が何度も入れ替わる構成になっているわけだけれども、それぞれの話に入る前に建設中の壁と完成したそれを見せることで、どちらの時間の話なのかが分かりやすいのはいい仕事。現在の暗く沈んだ黄と、過去の皮肉屋でも人を惹きつけるところのある彼を描き分けるのが印象深く、それを演じ分ける池田勝の演技も素晴らしかったです。