Darker than BLACK -黒の契約者- 第20話「あさき夢見し、酔いもせず…」後編

なかなか切ない感じの話でしたよ。二人で逃げようとするあたりから、志保子の死亡フラグが立ちまくっていて、案の定最後は黄のために犠牲になるという展開になるわけですが、先に放送した健児とドールのエピソードのおかげで、もしかしたらと思わせるあたりがシリーズ構成の妙と言ったところ。
志保子を恨みながらも憎みきれないといった黄が人間的な弱さを垣間見せるものとなっていて、嫌味なオッサンという立場から大きく印象が好転。ラストシーンの黄のセリフが、哀愁の漂う余韻を引くものとなっておりました。二人を逃がそうとする黒のいい人ぶりが光る一方で、さっさと逃げる猫の小物ぶりがいい味を出していましたよ。
黄が志保子に求婚する場面は落ち着いた雰囲気のある描写。その思い出を語る志保子の言葉は、契約者にはないはずの人間味を感じさせるものとなっていて、教祖が黒に対して投げかけた「契約者と人間の違い」という質問と教祖が選んだ生き方と合わせて、契約者という存在について大きく掘り下げるエピソードでもありました。