電脳コイル 第16話「イサコの病室」

浮かび上がってくる4年前の意識不明事件、それに関わり未だに意識の戻らないイサコの兄、明らかになる4423の意味とイリーガルの件について大きく話が進展。ヤサコにハラケン、そしてオバチャンとイリーガルに関わる人物たちが別々にイサコの兄の存在にたどり着くわけですが、それぞれが情報を補完することで一面的にならずに立体的に説明を見せる飽きさせない作りとなっておりました。メガ婆が記憶の一部を失う原因となった倒れた時期と、意識不明事件の時期が一致することや、彼女の話でクローズアップされたヤサコの祖父の存在も気になるところ。
アキラの盗撮に苦言を呈しながらも興味を隠せないヤサコや自由研究を適当に済ませようと言いつつ興味を持ったとたんにやる気を出すフミエの言葉とは裏腹な行動が面白く。イサコが兄のことを語る前に、どうせ信じないと前置きするあたりに彼女の人間不信の原因を垣間見ることができましたよ。