天元突破グレンラガン 第26話「いくぜダチ公」

螺旋の力が宇宙を滅ぼす云々の説明がえらく投げやりで、螺旋の戦士であるシモンは直感的に理解したとか言われて視聴者おいてけぼりなのには腰砕けだったりしましたが、観測が存在を確定するという量子力学を持ち込んだ敵の精神攻撃はなかなか面白かったですよ。精神世界でのシモンとカミナの会話は熱いものがあって、サブタイトルとなっているシモンのセリフは、カミナの背中を追い続けていた彼がついに追いついたことを表しているようでした。
ロボットにようやく変形したのにほとんど活躍しないまま、精神世界の話に行ってしまうのがちょっともったいなく、力だけでは勝てないということなのかもしれないけれど、もう少し見せ場が欲しかったようなような気も。ブー太が人型に変身するというサプライズも、速攻で罠にはまったりして意味がよく分からず。
宇宙の法則すら操るアンチスパイラルの姿が初めて描かれ、その姿は工夫が凝らされているものでしたが、かつて「2001年宇宙の旅」で監督のキューブリックが、人類の進化を導く高位の存在をどのような姿に描こうかと散々悩んで、一時はピエロの姿にすることまで考えた挙句、そんなものを映像で描くことは出来ないと判断して結局黒い石板に象徴させるところに落ち着いたという話を思い出したりしましたよ。