アイドルマスター XENOGLOSSIA 第26話「月とペンギン」

アイドルたちの自己犠牲によって地球というか、主に春香たちが救われましたという最終回。アイドルが何をしに地球に来たのかとか、アウリンとは何だったのかとかいろいろと放置されてるところもありますが、アイドルとそれに選ばれた女の子の物語としては、一応まとまっていたんじゃないでしょうか。地球に戻った春香にインベルからの最後のメッセージが伝えられる場面はグッとくるものがありましたよ。まあインベルをサラっと彼氏と言ってのける春香さんについていけなかったり、真がちゃっかり仲間に戻っているのがよく分からなかったりしましたが。
・まとめ
巨大ロボットと女の子の恋というテーマということで、少年とロボットの心の交流を描く勇者シリーズの変形なのかなぁという気もするわけですが、こちらの場合はその恋に最後まで説得力を持たせられなかった印象。言葉ではなく行動でロボットの心理を描くのが挑戦的な試みだったとは思いますが、そのせいでロボットが何を考えているのかが分かりにくく、見る側としては常にモヤモヤしたものを抱えていなければならなかったのが辛かったですよ。特に突然搭乗を拒否するあたりとか。
中身が異星人だから何を考えてるのか理解できなくても仕方がないということかもしれないけれど、そうすると特定の女の子に興味を示すという話の中心も意味がないことになるし、そもそもそれが面白いかというと娯楽作でそんなことをやられてもなぁという気が。大晦日に伊織がプリンを食べる場面とか演出的に見るべきところもあったけれど、なんというかロボットと女の子という組み合わせで見せるものが、根本的な部分からズレていたように思えてしまいましたよ。
トゥリアビータとモンデンキント、さらにモンデンキント内での抗争という目的が異なる組織の三つ巴の争いも未消化に終わって、物語を無意味に煩雑にするだけのものとなっていたのも残念。