ef - a tale of memories 第1話「eve」

とりあえず3人の主人公がそれぞれ女の子と出会ったという話でいいのかな。カメラで街を取っていた人物が見かけた子についてはよく分からなかったけど、残る二人は、一方は気まぐれでマイペース、もう一方は物静かで内気と対照的に描かれていたのが印象的でした。特に廃駅にいた方の子については、記憶か彼女にとっての時間の流れに問題があるようで、それが物語における仕掛けになっていそうですよ。二人の少年が教会で出会う人物がそれぞれ人を待ち続けていて同じ場所に座っているにも関わらず出会えていないらしいのも気になります。
小ネタを大量に詰め込む遊びや実写を取り込む大胆な演出で知られるシャフトが製作、監督はその中心的なメンバーである大沼心だったりんですが、今作ではそこら辺は控えめで雰囲気重視の作りといったところ。カットが切り替わるところで間に単色で塗りつぶされた画面を挟むのが印象的で、場面ごとに色が違っているのは、その場面の雰囲気や人物の心理を反映したものとなっているんでしょうか。前半の浜辺で会話をする二人に光を纏ったような効果がかけられているのが幻想的で美しいものでした。
3人の人物の視点を並列させて物語を進めるようになっているので、話の方はイマイチ掴みきれていないんだけれども、手の込んだ見せ方には惹かれるものがありましたよ。