ef - a tale of memories. 第2話「upon a time」

今回も映像的に非常に凝った作り。終わり際で眼帯の子が、小説好きの男の子が秘密を打ち明けるのにふさわしい相手かどうかを見極める会話を超ロングショットで見せるところから、病気を告白した瞬間、ものすごい勢いでカットを切り替えて、そのままEDに入る流れには痺れるものがありましたよ。眼帯の子の病気は視聴者としては大体想像のついていたものなんだけれども、それが相手の男の子に伝えられるまでにタメが効いていて、彼が受けた衝撃の大きさと、それでどうなるのかという疑問を凝縮した素晴らしい場面となっておりました。そのほかの場面でもカットが頻繁に切り替わるわけですが、凝ったレイアウトや色使いが見る側の注意をひきつけるものとなっていて、流れる雲や写真を加工したと思われる背景も印象的。
話的には、まだどこへ向かっているのか見えてこないけれど、自分の将来について考えるみたいな青春ものになるんでしょうか。廃駅と学校の屋上の二つのカップルのやりとりは、どちらも恋愛のはじまりみたいになっているんだけれども、眼帯の子と小説好きの男の子との初々しい感じや、学校の屋上での漫画家の男の子と女の子の遠慮しながらも相手の心に入り込んでいこうとするような会話と、それぞれの心が近づいていく様子を異なる雰囲気で描いているのが面白かったです。