ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス- 第3話「覚醒 -集いし翼-」

トアを探しに主人公が月に行くという、まだ4話目なのに最終回直前みたいなハッタリの利いた展開。やけにあっさり捕まるなぁ、と思ったら、宇宙に行くための装備を手に入れるためだったというあたりも、なかなか捻ってあって、目的のためには手段を選ばないみたいな行動力が感じられるものでした。海に落ちていくトレーラーの中から飛行機が発進してドラゴンと合体する流れは無茶過ぎでしたが、考えずに感じる類の場面だと思えば、驚かせてくれるものになっていましたよ。
主人公が宇宙から地球を眺めるところは、1話の事故以来鬱屈していた主人公が、トアと出会うことで前に進みだしたことを象徴すると同時に、ギオと共にそれを果たしたということで、友人との確執が決定的になる場面。主人公とは対照的に堕ちて行く友人の行く末が気になるところ。主人公の目的が事故の真相究明からトアに会うことに目的が変わっているような気がしなくもないわけですが、まあそこら辺のフォローは今後に期待ということで。
今回も派手なアクションがてんこ盛りでしたが、ギオが警備員を倒すみたいな地味目なところもキチンと見せてくれるのが好印象。めまぐるしく話が動く展開ながら、ドラゴンとドラゴノーツの関係や主人公と友人との確執といった人間関係についての話も織り込まれているのが良かったですよ。