ef - a tale of memories. 第6話「rain」

みやこと景の直接対決再び。今回は景の巻き返しといったところで、話をはぐらかそうとするみやこへの景のセリフが鋭く、踏み切りの音や通り過ぎる電車を使った演出が印象的。「消える」という言葉を聞いたみやこの反応に、何かしらのトラウマを抱えていることが仄めかされていて、それまでの余裕の感じられる態度から、強引にデートに誘うといった追い詰められたような行動に出るのが気になるところ。ケガによって紘と景との距離が縮まりつつ、カメラを持って景に近づく京介、そしてラストカットの着信履歴とこの4人の関係に修羅場の予感が高まるわけですが、その一方で千尋のコスプレや屋上でのひまつぶし云々のやりとりといったコミカルな場面は楽しものがありましたよ。
物を作る姿勢について紘と京介が交わす議論が熱く、記憶障害を抱えてもなお小説を書こうとする千尋とともに、創作という行為について問いかけるこの物語におけるテーマを浮き彫りにしておりました。