Myself;Yourself 第7話「先生のキャラメル」

物語も後半に入って話のはじまりから終わりまでを一話でまとめる様式から複数のストーリーラインが同時進行していく様式に方向転換した模様。署名運動から浮かんでくる朱里と両親との不和、老婆から渡された謎の箱と消えた子犬、そして佐菜と星野が抱き合う場面に遭遇する菜々香と、ホームドラマにサイコホラー風味に恋愛物にと、なかなかバラエティに飛んだ展開になって来ましたよ。サブタイトルの割には、子供時代の主人公との繋がりが描かれたくらいで、先生があまり印象に残らなかったんだけれども、ここらへんも何かの伏線になっているんでしょうか。
朱里が継母を批判するストレートな言葉にちょっと驚きつつも、そこに彼女の潔癖さや再婚した父とその相手に対する怒りが、よく現れているような気も。老婆の箱の中身は、素直に受け取れば作品の方向性を大きく変えてしまうような物が入っているわけだけれども、この期に及んで変な方向に持っていくとも思えないので一捻りありそうな予感が。佐菜と星野が抱き合うところと菜々香が買い物に向かう様子を何度も繰り返すあたりがなかなかねちっこい描写になっていて、見つかったら大変なことになるみたいな怖さを盛り上げるものとなっておりました。