ef - a tale of memories. 第10話 「I’m here」

紘、みやこ、景の関係に決着。登場人物が迷っているときに現れて答えを促す優子の存在が都合よすぎな気もしましたが、三人がそれぞれに心情を吐露することで迎える結末は盛り上がりましたよ。
紘と景のドア越しの会話から景の告白、そしてお互いに泣いていることを知って、幼い恋の終わりを受け入れる場面、そしてみやこが自分の境遇やそれから来る不安、景に対する罪悪感を語って別れを告げようとする場面と、恋愛としてだけではなく人と関わることについてにまで通じる真っ直ぐなセリフとそれを演じる声優の熱演がなかなかに感動的。紘を殴る京介も青春まっさかりといった感じで熱かったです。
テレカの残数と電話ボックスを交互に見せる演出は、第一に作画面での労力を抑える意味があるんだろうけれども、画面の単調なくり返しが、二人の会話による激しいやり取りを強調しているようにも思いましたよ。長いくり返しの後で電話が切れてうずくまるみやことそこに現れる紘が途切れたセリフを続ける場面へと繋がるダイナミックな変化も効果的でした。
残るは蓮治と千尋とについてですが、今回これだけのものを作ってくれただけに、彼らがたどり着く場所をどのような場所どのように見せてくれるのか楽しみです。