機動戦士ガンダム00 第19話 「絆」

トリニティ兄弟との対立や彼らのもたらした情報から生じる内部での対立を乗り越えて、いまいちまとまりのなかった刹那たちが仲間として理解しあうといったところ。敵対者の存在によって結束が強まるみたいなのは、よくあるパターンなんだけれども、ちょっといい話だったように思いましたよ。まあ、ガンダムに対して合同演習という名目で立ち向かった各勢力と同じ事を、それらを裁くために存在するガンダムマイスターたちがやっているあたりや、後先考えずに攻撃を仕掛ける刹那たちよりも計画の進行を優先するトリニティ兄弟の方が、正気っぽく見えてしまうあたりに皮肉を感じたりもするわけですが。再びのオレはガンダム発言に加えて、ガンダム馬鹿と呼ばれて喜ぶ刹那が、ホントにお馬鹿っぽくておかしかったです。
ルイスがお互いのためにサジに帰るように促す場面や、それを受け入れたサジがルイスと出会ってからのことを回想する場面は、見ていて辛いものがありましたが、サジが回想を終えたところに入る雲が晴れて光が差すという演出が、二人の未来を暗示するものであって欲しいなぁと思いました。
ソレスタルビーイングからの情報のリークと、終わり際に意味ありげに並んだ物体の前に現れる各勢力の関係者という描写は、彼らがガンダムと同等の性能を持つMSを手に入れることの前フリだったりするんでしょうか。