ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス- 第20話「奪還−断ち切られた絆−」

カズキのカッコよさに痺れましたよ。ジンが来たことを知った時のテンションの上がり具合とか、そのときに見せるいい顔とか、「俺の分まで死ね」という素敵セリフとか、満を持してさらけ出した傷痕のみみっちさとか、その言動のすべてがハイクオリティで、前回感じさせられた普通のアニメになってしまったのかという不安を、たった一人の活躍で吹き飛ばしてくれました。
たしかジンがトアに搭乗するのは始めてのはずなんだけれども、その一大イベントをさらっと流しちゃうあたりはこのアニメらしい流れ。ギオが山道で不意に失踪するあたりも取ってつけた感じなんだけれども、終盤に再登場して脱出に成功した主人公たちの前に立ちはだかることで、そのままでは主人公たちのやることがなくなってしまって迷走しそうな物語を、とにかく盛り上げるのがいい仕事でしたよ。
グダグダな展開は、ここまで20話かけて築き上げてきたものだからそう簡単にはなくならないわけだけれども、一応は盛り上がるところもあったりして少しは改善された印象。このままネタ的な面白さと物語の面白さがうまく両立できれば、2クールつき合ったことを後悔しない程度には楽しめるものにはなりそうですよ。