ブラスレイター 第7話「憎悪の果てに」

マレクの友人が自殺するというなかなかにハードな展開。マレクが神に対する疑念や姉との溝を深めて行くということで、彼がゲルトと同じ選択をする前振りとしては丁寧に作られているんだけれども、それに丸々一話使うのはさすがに話が進まな過ぎるんじゃないかとか。
たしかに軽々しく扱えないテーマではあるわけだけれども、アニメを見て社会問題を考えたり、虐げられる人々の境遇に共感したいと思う人が、今時どれくらいいるんだろうかと思うと、どうにも誰に向けて作っているのかよく分からない感じがしてしまいますよ。舞台がドイツだったりするし、海外でアニメの何がすごいのかみたいな質問によく寄せられる重いテーマを扱っているからみたいな回答を受けて、そういう需要に向けて作られているんでしょうかね。
死体を前にして泣き崩れる母親や慟哭するマレクといった場面でも、やたらグラマラスに描かれるアマンダばかりに目が行ってしまうのは困りもの。