紅 kure-nai 第11話「われ思考う」

九鳳院の屋敷に潜入の巻。パーキングエリアでカレーを食べてる時のテンションと、いざ潜入という時のテンションがほとんど変わらないあたりに飄々とした味わいがあるんだけれども、まあアパートを出るときには既に決意が固まっているわけで、突入するからといって特に騒ぐほどのことでもないのかなと。三人の仕事を考えると、淡々と進めるのはむしろ当然のようにも思えましたよ。
潜入即発見の流れも可笑しかったりするところですが、格闘は丁寧な作画でなかなか見ごたえのあるものに。全体的に地味に殴り合ってるんだけれども真九郎と紅華が見せるコンビネーションが面白く、またリンや紫兄の圧倒的な強さを印象付けるものとなっておりました。紫のところまで行きながら再び拒否され一度は逃走を余儀なくされるものの、それでも救出に向かう真九郎がカッコよくて応援したくなったりするところ。女中の命をかけた行動は衝撃的かつなかなかに感動的。
物語の流れとしては、クライマックスを前にタメを作っている段階といったところで、目的を果たせずに敗退という展開にもどかしさを感じながらも、紫兄たちをどうやって倒し紫を救い出すのかと期待を高めてくれるものでしたよ。