ソウルイーター 第20話「黒血の共鳴戦!〜恐怖に刃向かう小さな魂の大奮闘?〜」

マカとクロナの戦いのはじまり。黒血の狂気に囚われるクロナを回想で見せつつ、マカとソウルがそれを受け入れる過程を描くということで、理性や理解の及ばないものに対する両者の対応の違いを際立たせていましたよ。
理解できないものを拒絶し破壊するクロナと、それを受け入れた上で乗り越えようとするマカ&ソウルといったところで、この戦いがそれぞれの立場の是非や本当の強さとは何かみたいなのを問うものとなっている模様。狂気と強さをもたらす黒血や、そこにソウルたちを取り込もうとする小鬼と、抽象的になりがちな登場人物の精神面での描写を視覚的に表現する道具立てがよく出来ておりました。
クロナの実子設定や彼に対する仕打ちはメデューサの冷酷さと、あのような人物にならざる得なかったクロナの悲哀を感じさせるものに。黒血を受け入れ、一気に形勢をひっくり返すマカの強さにテンションが上がりつつも、その変貌ぶりが彼女もまたクロナと同じ場所へと行ってしまうかのようで不安を残すものとなっていましたよ。