RD 潜脳調査室 第20話「その足で」

ハルが歩く努力を始めたことを受けてミナモが彼との関係を捉え直し、自分を電脳化することを考えるわけですが、検査のために訪れた病院で出会った一人の人物によって大きく影響を受けることになるという。
ミナモは最後まで気づかなかったけれども、視聴者から見れば、声のおかげで人物の正体が簡単に見当がつく仕掛けとなっていて、思いつきでデザイナーであると職業を偽ったあとに、病院の検査着についてそれっぽいウンチクを述べて信じ込ませたりして、普段の生真面目な感じとは異なった意外な一面が描かれていましたよ。結果としては電脳化を受けるミナモの動機を聞き出し相談にのることで彼女を導いていましたが、あのままミナモが口説き落とされても不思議はないような饒舌ぶりを発揮しておりました。名前を問われて花と自分の年齢をかけたものをとっさに答えるという、椿三十郎のパロディにもニヤリとしてみたり。
結局、電脳化をしないことをミナモが選ぶわけですが、電脳化しても彼女は彼女なんだから特に問題はないような気がする一方で、自分を大きく作りかえる決断にハルを利用するのをよしとしなかったようにも思えて、恋人でもなくイルカでもない彼女のあり方を描こうとするものでした。