コードギアス 反逆のルルーシュR2 第20話「皇帝 失格」

ルルーシュの皇帝打倒に加えてスザクが実行犯となるクーデター、そしてマリアンヌの登場にC.C.の復活と急展開のてんこ盛り。もともと密度の高い作りが更に圧縮されてめまぐるしいことになっていましたよ。
スザクが、シュナイゼルを焚きつけてクーデターを画策するのは、世界を戦いに巻き込んだ皇帝を倒すことで、フレイヤを使ったことの償いとするといったところ。けっこう強引な展開ではありますが、結果としてルルーシュと同じ行動をとるのは、戦いのない世界を作るという同じ目的を持ちながらも違う道を歩んでいた二人が、同じ場所に至るという運命の皮肉さを感じさせるものでしたよ。ナイトオブ1の人に負けそうになったスザクが、逃げだしたところで穴に落ちるという流れは、ルルーシュさながらのヘタレぶりで、何もそんなとこまで同じにならなくてもと思うわけですが。
マリアンヌについては、対象に自分の人格を移すギアスの持ち主で、それをつかってアーニャの中に潜んでいたということでいいんでしょうかね。死んだことにして長い間潜伏していたりルルーシュを手助けするか否かをC.C.に尋ねたりと、何を目的に行動しているのか気になるところで、今後の展開の鍵を握ることになりそうですよ。復活したC.C.との気心の知れた悪女二人といった会話がいい感じでした。
退路を断って再び皇帝と対峙するルルーシュは、ついに最終段階に到達したわけですが、この作品でそう簡単に事が運ぶとは思えないので、まだまだ捻りがありそうな予感。神を殺すという皇帝の真意やスザクやマリアンヌがどう絡んでくるのかが気になります。
自分に従えというギアスについては、そんな便利なのがあるならはじめから使えよとも思えるわけですが、何かやらせるときには命令を必要とするわけで、今回みたいに使用者が常に側にいる状況でないと逆に使いづらいのかなと思いましたよ。