コードギアス 反逆のルルーシュR2 第22話「皇帝 ルルーシュ」

皇帝となり世界を作りかえるために行動するルルーシュの前にシュナイゼルともう一人の人物が立ちはだかるという展開。シュナイゼルについては予想通りの動きなんだけれども、もう一人の人物の再登場には驚きましたよ。
ルルーシュシュナイゼルの争いは、単に世界の覇権だけではなく、それぞれが作ろうとする世界の是非を問うものとなっているわけですが、ここまで来てもなお二人がどんな世界を作ろうとしているのかハッキリとしないのが気になるところ。
貴族制を廃し民主主義を標榜しつつ独裁を進めるものの、それが手段に過ぎないことを予感させるルルーシュに、ナナリーを擁立しながらも、ロイドにすら「あんなこと」と言われる何かを企んでいるらしいシュナイゼルと、終盤のギリギリになってもまだ、何をやるんだろうと興味を引き続ける展開を持ってくるのには改めて感心。
ナナリーを失ったことでシスコンから解放されたルルーシュが、自分の望む世界を作り始めたところでダメ出しされるということで、またしても妹のために落ち込むんだろうけれども、面と向かって敵宣言をされるのは存在自体を否定されるのに等しいわけで、彼が自分自身を見つめ直し自立するための最大の試練となりそうですよ。
冒頭の10分くらいで次々と退場していくラウンズや、いきなりフレイヤを落とされて首都と共にルルーシュの兄弟たちが消滅するあたりは、いかにも不要キャラの大量処分といったところではありますが、ここまで露骨にキレイさっぱりと消されてしまうとむしろ清々しさすら覚えてしまったり。カレンの別れの言葉にカグヤの涙といった描写によってルルーシュを巡る女性関係も整理され、物語の焦点がルルーシュが何を為すのかという点に絞られたように思いました。