ワールド・デストラクション 〜世界撲滅の六人〜 第12話「過去には二通ある」

最終回を前に登場人物たちの過去を振り返る話。
モルテの過去は、弟以外にもけっこう悲惨で世界の滅亡を望みたくなるのも無理はないといったところですが、記憶の中で家族と出会ったことで、彼女の中で何かが変わったことを予感させるものに。キリエが本人とは関係のない過去を見ているのが引っかかったりもするところだけれども、もう一人のキリエの存在が明らかとなるあたりは、彼とデストラクトコードの間に何らかの関係があることを仄めかすものとなっていて、物語の核心に迫る場面となっておりました。トッピーが記憶の中でもお気楽な感じなのは、深刻ぶってるけど実はそれほどでもないという彼らしい回想。それぞれの過去を掘り下げることで、最終回に向けて話を整理する作りになっていましたよ。
いきなり記憶の迷宮とかいうのが出てきて過去話がはじまるあたりは都合良すぎる展開なわけですが、ファンタジー世界が舞台だと、それほどデタラメにも感じなかったりもして何でもありってのはやっぱり便利だなと。
冒頭で3話のクマ投げと同じ絵面がちゃんと線を引いて色をつけた作画になって再利用されるあたりは、絵コンテみたいなのを流したことのリベンジといったところで、やっぱりアレは不本意の出来だったということでしょうかね。