RD 潜脳調査室 第26話「リアルドライブ」

気象分子の暴走がはじまってどうなることかと思っていたら、トンデモ理論な水の働きを説明して解決してしまうという。
水がネットワークを作るとか、だから人間の身体にも水が多く含まれるからリンク出来るとか苦しい説明でしたが、まあとにかく水のネットワークとメタルがリンクして地球が救われたということでいいんでしょうかね。安易な類推に頼る水の記憶とかいう疑似科学を思い起こさせる設定でしたよ。
剣と魔法の世界のようにはじめからリアルの世界とは別の法則で動いている設定ならともかく、現実の延長上にある世界で地味ながらも人間味のあるエピソードを見せてくれたこの作品で、最後にこういう科学の意匠をまとった自然崇拝みたいなオチがつくのにはガッカリしてしまいました。まあ思い返してみれば、ジャングルの話でこういう方向性は仄めかされていたわけで、作る側としてはこれがやりたかったんだと思いますが。
有能な科学者であるはずの久島がやたらと直感を強調するのも違和感が強く、直感を証明することこそが科学者のはず仕事なのになんだかなぁと。もしかしたら科学万能主義への批判なのかも知れませんが、それにしても安っぽかったです。
とりあえず地球律関係の本筋と関係しない個々のエピソードは物語、演出共に高水準。老人が主役だったり、女の子たちがやたらムチムチだったりするのは新鮮でしたよ。