とらドラ! 第2話「竜児と大河」

大河が竜児との契約を解消し、告白を決行するということで、二話目にしてまるで最終回のような展開。
告白の方は、お友達宣告を受けてあえなく玉砕するわけですが、結果として二人の絆がより深まるといったところで、このまま付き合うことになってもいいんじゃないかと思えたりもするんだけれども、関係のはじまりがお互いの片思いについて協力することからなので、そう簡単にはいかないのかなと。
二人が電柱を蹴るところは、自分の気持ちを理解しようとしない周囲へのやり場のない怒りと、二人がそれを共有できる関係であることを感じさせる場面。大河の告白は、竜児という理解者がいたからこその決断であることをセリフに頼らずに見せるものでしたよ。大河のいない朝食の炊きすぎたご飯や、二人が再び契約をする場面で空に浮かぶ二本の飛行機雲、絡み合うように散る二枚の花びらといった演出も良かったです。
とりあえず釘宮声のツンデレを出しておけばOKみたいな適当な作品かと思っていたんだけれども、予想に反して丁寧な作りになっていて好印象。夜中に木刀を持って人の家に乗り込んでくるようなあり得ない人物でも、こうやって見せられると愛おしく思えて来るのは演出の勝利といったところでしょうか。
OPとEDの両方に歩く登場人物たちの姿を入れて統一感を出しつつ、そのクセでそれぞれのキャラクターを印象づけるのは面白い手法でした。