魍魎の匣 第2話「狸惑わしの事」

前回の幻想的な雰囲気から一転して、加菜子事件を発端として謎が謎を呼ぶみたいなミステリーな展開に。
加奈子の関係者たちの曰くありげなセリフから、事件が単なる女の子が列車に跳ねられただけにとどまらずに、複雑な背景を持っていそうなことが示唆されておりました。
後半に入って新たな人物が登場。バラバラ殺人事件を調査する作家と編集者といったところで、一見関係なさそうなところから、謎の施設で加奈子の件を追う刑事と出会うというのが、二つの事件の関連を予感させるものでしたよ。
「非日常から日常に戻るために行う」という死体をバラバラにすることについての考察は、矛盾しているようですがなかなか興味深く。そのまま隠したりせずに、死体に手を加えて単なる物体として扱うという意味で、相手の死を現実として受け入れるための過程ということなんでしょうか。