かんなぎ 第2話「玉音アタック!」

ナギと主人公がケンカをするというお約束の展開を踏まえつつ、ナギの神様としての側面が強調されている話でしたよ。
主人公の幼なじみが訪れる場面で、ナギの自分勝手な性格が二重人格によるものであることが語られ、登場人物たちが信じることで見ている側もそういう設定なのかなぁと思いはじめたところで、ステッキの件で演技だったことがバレるという。その一方で、死んだ子猫を取り込む場面で、もう一度別人のような振る舞いを見せることで普段の顔とは別の一面を持っていることが描かれたりして、演技なのか素で二重人格なのか、そもそもどちらが本来の姿なのかといった点を煙に巻くような描写とすることで彼女の不可思議な印象を強めるものとなっておりました。
子猫に対する扱いについても、乳を飲まなければ一日で死んでしまうようなか弱い存在であることを主張しながらも、かといって積極的に助けるわけでもなく、ただそれを受け入れるという行動が不可解で、ただ見守るのが神様らしいところかなと。よくあるパターンでは子猫を通して命の大切さを知るみたいな展開になるんだろうけれども、あえてそこから外した展開に持って行くことで神様であることを強調していたように思いました。
ネコの件をキッカケとしてケンカになるのがよく分からなかったりもしましたが、異質な存在であるナギを主人公が理解しようとして質問をぶつけたにもかかわらず、ナギがそれに答えなかったので怒ったといったところでしょうか。異質な存在として一度は遠ざけるものの、再び受け入れるのはお約束。
太ももがムチムチしている作画は今回もすばらしく。幼なじみとナギが会話する場面で、妙に細かい動きがついていた(2コマ作画かな?)のが印象的でした。