とらドラ! 第6話「ほんとの自分」

亜美が素の自分を出せるようになって一段落かと思ったら、直後に竜児に迫るという急展開。
亜美につきまとうストーカーの視線が、周囲の人間の視線を常に意識して行動するという彼女の強迫観念を象徴するものとなっていて、ストーカーに怯えて逃げるだけだった彼女が、素の自分を出すのを決意することで、それを撃退するのは、意識の変化を実際の行動によって描くものとなっておりました。
竜児に迫るという次回への引きには驚かされましたが、考えてみると北村を除く4人で昼食をとった時に、大河と竜児のおかずが同じであることや、二人から薦められるキンカンのハチミツ漬けの件から、何かを感づいている様子もあったりもするので、そこら辺から来ている行動なのかなと。性格の悪い彼女のことなのでどこまで本気なのかはまだ見えて来ないんだけれども、とにかくその行動が、停滞していた大河と竜児の関係に大きな変化をもたらすことになりそう。
大河とみのりが、おなかの贅肉を掴む場面で特撮ヒーローっぽいBGMが流れるのがノリが良くて面白く。大河たちといれば亜美が変わるという北村の見立ては、さすがの観察眼と言ったところですが、傍観者に徹していたり、町内清掃でさっさと会長のところに行ったり、大河に対して友達であることを強調したりと、ほとんど他人任せなあたり、一番天然で手強いのは彼なんじゃないかと思ったり。