かんなぎ 第9話「恥ずかしい学園コメディ」

仁のホモ疑惑を発端として彼の過去や彼に対するつぐみの気持ちが描かれるわけですが、最後はやっぱりウヤムヤなままに終わるという。つぐみとざんげに挟まれて弁当を食べる様子を、ナギや美術部員たちが見守る場面は、仁を中心とした人物の関係が現れているように思いましたよ。
中学時代の仁が荒れていたらしいことや、それをつぐみが理解し受け入れていたというのは幼なじみらしい関係。ナギが戻っていないからと玄関の鍵をかけないのは、仁にとって彼女が特別な存在であることを意識させると同時に、彼女の存在が彼の心に変化をもたらし、つぐみに謝罪する後押しとなっているのかなぁとも思わせるものでした。すべてを理解している幼なじみと、よく分からない居候という立場が対照的だなと。
メイド喫茶の時には全然知識がなかったのに、今回では専門用語を駆使して話をややこしくしていくあたり先輩二人の進化はめざましく。最後には秋葉も加えて妄想が拡がっていくのには笑わせてもらいました。