とらドラ! 第11話「大橋高校文化祭【前編】」

文化祭に向けてクラスが盛り上がるのと並行して、大河の父親の登場することで彼女と竜児との関係の変化を予感させる話。
男子の画策するコスプレ喫茶に女子が反発する中、一人でお化け屋敷を提案して鼻血を流すみのりに若さへの怨嗟をぶちまける三十路先生にと、クラスの出し物を決める場面がカオスで、あげくになぜかプロレスショーをやることになるという予想外の展開には笑わせてもらいましたよ。
悪役を振られてキレる大河を、亜美が台本の流れに乗せるあたりは、さすが扱いを心得ているわけですが、ミスコンに出場させたり竜児に対して大河を甘やかしていると言ったりするあたりからすると、彼女なりに大河がクラスに溶け込めるよう動いているようにも思えるところ。
父親の件は、竜児の言うとおり大河が意地を張っているだけのようにも思えますが、マンションを与えて放置する一方で大河に会うためにとった強引な手段をとることからすると、父親の方も彼女を振り回す人物のようでもあり、まだ明かされていない真相がありそう。父親のいない竜児の意を汲んで、大河が自分のためと言うよりも彼のために父親と仲直りするあたり波乱を招きそうでもあり。
竜児とみのりの関係は特に進展がないようですが、UFOの話をそらすあたり、みのりの方が意図的に避けている節もあり。
文化祭関係の話では亜美がいい働きをみせてくれて、大河と出会って変わった彼女が、なんだかんだと言いながらも今度は大河のために動くというのがいい話。父親関係は大河の内面や竜児との関係を掘り下げることになりそうですよ。
亜美vs大河の劇画タッチのイメージカットやみのりの丹下段平のコスプレと、小ネタがいい味を出しておりました。