機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第17話「散りゆく光の中で」

巨大ビームサーベルが出てきたり、各勢力が危機に対して協調して立ち向かったりと、映像と展開の両面で見所てんこ盛りでしたよ。
イノベイターの人が一撃でやられるのは、あっけなかったりもしましたが、メメントモリへの射撃が外れたかと思われたところで実はサーベルだったりするのは、意外性を持たせつつOOガンダムの途方もないパワーを見せてくれる仕掛けとなっておりました。それでも軌道エレベーターへの攻撃を止められなかったりするのは、どうなるんだろう感があって盛り上げてくれました。
降り注ぐ外壁から人々を守るために各勢力が協調するのは熱いながらも皮肉な展開。それぞれに立場や方法が違って対立していても、その目指すところは同じであることが浮き彫りになるわけですが、そもそもその危機を引き起こしたのが立場の違いから来る対立であるのがやるせないものが。権益にとらわれ、リボンズにいいように扱われているように見えるアロウズの上層部でさえ、目指すところのためには数万人の命を奪うことも厭わない覚悟で臨んでいることが分かるのも複雑なところ。
今回の件をキッカケとして、各勢力の対立関係も動くことになりそうですが、その一方で親子の確執からスミルノフ大佐が息子の手によって命を落として、また別の確執が生じることになるという。母親の死についてはともかく、テロに荷担した件については息子の勘違いというあたり、まずは落ち着いて話し合えよとか思ったりもするんだけれども、争いというものは、すれ違いや誤解から生じ、それが連鎖して大きくなっていくという人間の業みたいなものを示そうとしているようにも思いました。