宇宙をかける少女 第5話「鋼鉄の乙女」

レオパルドとの仲違いを通して秋葉という人物が掘り下げられる話。
平凡な日常に物足りなさを感じていることや、有能な姉妹達に囲まれて何の取り柄もない自分にコンプレックスを抱いていることが描かれ、これまでストーリーの都合でレオパルドの部品集めに協力しているようにしか見えなかった彼女の動機が分かるようになっておりました。
まあ5話も使ってやっとそんな話しているのかよとか思ったり、秋葉が身の上話をはじめるタイミングが唐突で作る側もそれが分かっているのか、イツキにあっさりスルーさせるのにはちょっと笑ったりしてしまいましたが。イツキのスルーについては、一つのことに集中すると周りのことが見えなくなる彼女のキャラクターや、秋葉との心理的な距離を反映しているのかもしれず。
顔出しはしていたものの、これまで全く出番のなかった獅子堂家の次女と五女もようやく話に絡んできたわけですが、秋葉がレオパルドと出会う前から、暗躍している組織があって、それを次女が追いかけていた模様。とりあえずはこの組織と五女の誘拐の件、そしてレオパルドの存在がどう繋がるのかが、物語の中心となりそう。
メカとか学園とか生徒会とか、いろいろ盛りだくさんに詰め込みすぎたせいで、ごちゃごちゃしていてよく分からないところから、主人公の掘り下げや当面の物語の方向性が設定されてだいぶ整理された印象。絵的にはそそるものの何がやりたいのかイマイチ掴めなかったんですが、登場人物や物語がどう動いていくのかという面でも、楽しみになってきましたよ。