ソウルイーター 第51話「合い言葉は勇気!」

最後はマカと阿修羅のタイマン勝負となるわけですが、圧倒的な力を持つ敵を論破し、うろたえたところを殴り飛ばす決着は「とある魔術の禁書目録」を思い出してみたり。
結局マカが一人で片付けちゃうので、豪快なアクションや強大な敵を仲間と協力して倒すみたいな展開を期待していると肩すかしの感が。また、力では圧倒的に上回っているはずの阿修羅が、マカが少し予測の出来ない行動を取るだけで自滅するのも苦しい展開のように思えましたよ。
恐怖を狂気と読み替えて勇気でそれを乗り越えるとか、退魔の波長を大人から押しつけられたものとして否定して自分の力で敵に打ち勝つとか、作品を通して描こうとするテーマが前面に出ていて、それはそれで言いたいことは分かるんだけれども、もう少し上手い見せ方はなかったのかなぁと考えてしまいました。
 
・まとめ
シリーズ全体としては、登場人物たちが前向きなのが気持ちが良く。アクションの見せ方もキレがあってそれを強めていた印象。あと、狂気に染まっていくシュタインの精神世界を描く映像がかなりの力作。人の心という目に見えないものを映像として表現するために、様々な工夫が凝らされていて見応えがありました。