鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第12話「一は全、全は一」

師匠との再会を通して、世界の法則が明らかになる話。
万物が変化することによって世界が作られ、それを応用し、人の意志で変化を行うことが錬金術であることが分かるわけですが、一度失われた生命を取り戻すことが禁忌となっているあたりは、やはりその方法が世界の法則を歪ませているのかなぁとも思えるところ。フィクションの世界にしか存在しない力でありながらも、現実にも通じる世界の法則と密接に関わっているのはよく出来た設定だなと感心。
師匠の過去が明らかになり兄弟を抱きしめるところは、同じ喪失と同じ過ちを経験した者同士がそれをただ受け止めるみたいな良い場面となっていて、こうして見ると前回の出産話も、今回の話に向けての前振りになっていていることが分かりますよ。