大正野球娘。 第2話「春の長日を恋ひ暮らし」

前回からの続きで、スポーツもののお約束である仲間集めをする話だったりするわけですが、剣道娘を引き込んだら芋づる式に3人ついてきたり、中二病の気がある幼なじみを諭したりと、けっこうアッサリと9人集まった印象。スポ根だったら、それぞれが野球をやらなければならない理由背負わされてり、対立を乗り越えて仲間になるみたいなことになりそうなところですが、野球そのものよりも参加している人物に興味があったり、人見知りで輪に入れなかったりするあたり、軽めの作りになっていましたよ。まあ、女の子たちがそんな重い話を繰り広げるのは見たくないし、話ががサクサク進むので、この方が楽しく見れるわけですが。
剣道少女と作家志望の子は、どちらも興味は持ちつつも自分から入るのは抵抗があるものとして描かれていたわけですが、一方は誘われるように仕向けるために勝負を挑んだりするするのに、もう一方は強がりながらもクラスに馴染めない自分を告白したりして、それぞれの個性が出ているあたりはよく出来ておりました。
野球の練習がはじまるということで、メンバーたちがボールやバットを扱う場面がありましたが、ボールを投げれば肘が伸びない女の子投げだったり、バットを振れば腰が入らずむしろバットに振り回されたりと、初心者らしい動きが丁寧に描かれていて感心。この先作中の人物の成長に合わせて、その動きの変化も見せてくれることに期待してしまいますよ。
仲間が増えたことを喜んで、お嬢様がぴょんぴょん跳び跳ねるところや、お嬢様と先生が話をする後ろで、小梅がトンネルしたボールを目で追いかけて前転してしまうのが可愛らしくて良かったです。