化物語 第2話「ひたぎクラブ 其の貳」

ひたぎの件の解決編。
のっけから彼女のシャワーシーンにはじまり、続いて全裸を開帳したり下着姿でだべり続けたりとAパートを丸々使い切ったサービスシーンが素晴らしく、子供とは別の層を狙った深夜アニメが当たり前になった近年においても、比較対象がちょっと思い浮かばないくらいの出来映えでしたよ。パンツを穿く動作のアップや、床越しに覗くようなカットといった、多彩なアングルで見せてくれるのも変化に富んでいて飽きさせない作りとなっておりました。
主人公を挑発するかのような馬鹿にしつつも挑発するような会話に含みが感じられるところで、ここら辺は解決後における、ひたぎの変化への前振りとなっているのかなと。
後半はひたぎの問題を明らかにしながら憑き物を落とすという展開。
家族の崩壊を招いた辛い過去を彼女が受け入れるということで、いい話ではあるわけですが、紹介して話し相手になったくらいで解決自体に直接関わっていない主人公にデレるのはずいぶんと都合がいいなと。まあ見る方としてはその方が気持ちいいので、これはこれで正しいわけですが。
実写や抽象的な図形を交えた映像によって、混乱するひたぎの内面を見せるのが秀逸。また透明な身体に文字が浮かび上がる「蟹」の姿も、それが超常的な存在であることを上手く表現していましたよ。「重み」と「思い」という言葉の連想で、話を畳み込んでいくのも面白いところ。