化物語 第12話「つばさキャット 其ノ貳」

前回、羽川のエピソードとしてはじまったはずでサブタイトルも確かに彼女がメインであることを示しているのに、フタを開けてみたら阿良々木とひたぎが、ラブラブぶりを見せつける話だったという。今回がTV放送における最終回で、羽川の件はどうなったんだろうかと思ったりもするわけですが、この続きはネット配信が予定されているそうで、中途半端に話を切るよりは、とりあえず一区切りをおくために、二人の関係を掘り下げる話を持ってきたのかなと。すべてをさらけ出すひたぎが破壊力満点で、阿良々木でなくても、これは惚れるわと思わせる出来映えでした。
ひたぎによる星の説明とEDの歌詞、冒頭の弁当を食べながらデートに誘うところと終盤のキスを求めるところの、頼み事をするときの彼女不器用な様子、そして車内と星空を見上げる場面での好きなところを尋ねる時のやりとりと、言葉の対応が面白いところで、特にお互いに好きなところをあげる場面は、同じ言葉を使いながらも、そこへ持って行くまでの状況や、それを受けての演技の違いによって受ける印象が全く異なるものとなっていて、構成の妙を感じさせるものでした。全部が好きだという阿良々木の陳腐な答えも、その前にひたぎ自身が彼にすべてをさらけ出しているからこその生きた場面となっておりました。