とある科学の超電磁砲 第5話「とある二人の新人研修」

黒子と初春の回想編。正反対のタイプの二人がいかにしてジャッジメントとしてコンビを組むに至ったかということで、黒子と初春がお互いに影響を与え合って足りないものを自覚し、共に高め合っていくことを決意するというよい話でしたよ。
勝ち気なところは変わらないものの、使命感に燃えてレズっ気もない黒子はその後と比べるとかなり真人間な印象。危機的な状況におかれても自分の正義について啖呵を切る芯の強さも持ち合わせていたりして、一見、現在の行きすぎた美琴ラブな態度とは繋がらないようにも思えるわけだけれども、自分の思いに忠実で猪突猛進という意味では共通したものがあるようにも思いましたよ。
小学生時代の初春はおっとりを通り越してトロくさかったりもするわけですが、中学生になってジャッジメントとして活動し、時には黒子に意見をするあたりは、努力の跡を伺うことができました。
一話は銀行の強盗で今回は郵便局ということで、短期間(作中の時間ではなく放送の間隔的な意味)で事件がかぶるのはどうなんだろうと思うものの、まあ主眼は黒子と初春の掘り下げに置かれているわけだし、街中で起こる事件と言ったらそれくらいだろうし、突っ込むのも野暮ってものなんだろうなと。
黒子が強盗を倒すところは、技のコンビネーションがしっかりと描れていてカッコ良く。足を狙ってバランスを崩し転倒させるということで、体格差を考慮したアクションになっておりました。
小学生時代の黒子たちのキャラデザがちんまりしてて、作中の時間で半年ほど前にしては幼すぎるようにも思いましたが、まあ二人の回想の中の出来事ということで、現在との違いを強調する意味があるのかも知れず。